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事業承継とは何をどのようにバトンタッチすればよいのかを考える
2017年02月14日

橋本好一

中小企業診断士 の橋本 好一です。

さてこのコラムでは身内間の事業承継をイメージしていますが、
出来るだけ普遍的な内容にしたいと思います。
事業承継とは何ですか?とお尋ねすると、皆さんまちまちのイメージを持っておられます。
それでは話が進みませんので、 ここでは<駅伝のように、

現経営者(父親)から後継者(息子)へ事業というタスキをつなぐ事>と定義します。

では、つなぐべき事業(タスキ)とは何か?ですが、
大きく分けると(下図参照)今までの事業活動によって蓄積された、

・人的資産(役員・社員・従業員等)
・物的資産(事業用資産・資金等)
・経営資産=知的資産(固有の強み・人脈・特許等)

の三つの要素で構成された総体と言えます。

個人の資産だけではなくこれら全てを、
後継者に活用できる状態(タスキをかけたらすぐに走れる状態)で、つないでゆくことが重要です
(其の1)で、相続問題は重要事項ですが、事業承継の一部だと敢えて書いたゆえんです。
個人事業者の方にとっては個人資産が、物的資産の大半だということはありますが、
あくまで継承すべき資産を構成する一部と言うことが、ご理解いただけると思います。

三つの要素のうち、まず人的資産の評価は、承継後の事業運営体制と関わる重要な問題ですが、
おおむね目に見える問題として継承(説明)が可能です。
次に物的資産は相続とも絡み微妙な問題ですが、法的根拠や一定の評価基準に従っての
数値化・見える化が可能で、有る意味継承し易い資産といえます。

最後に一番継承しにくい(評価しにくい、目に見えにくい)のが経営(知的)資産です。
現経営者が培った経営資産を含めて全資産を一体として、
承継後すぐに活用できる状態で引き継がれなければ、タスキを渡した後の事業運営が不安定になったり、
競争力を大きく落としたりするケースが多いように思います。

事業承継に成功した企業を見ますと、事業資産の見える化に十分時間を掛け、
現経営者(父親)と後継者(息子)との間で何らかの形で共有化されているように思います。

次回はこの見える化の問題と絡んで、
現経営者の方からよく聞く「親の心子知らず」というとことについて述べてみたいと思います。

 

執筆:中小企業診断士  橋本 好一

カテゴリ:01-事業承継について
 
  
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