知っておきたい事業承継のこと!

~親族内・親族外の課題~

親族内

経営権を100%保有できない場合

「経営権の承継」と「財産の承継」のバランスをとるためには、後継者へ生前に100%の自社株式を移転することが理想的です。
しかし、現実として買取資金が不足している等の理由で100%移転できない場合には、「種類株式」を活用する例があります。
特に、「議決権制限株式」「拒否権付種類株式」(黄金株)「取締役等選任権付種類株式」の活用が、実務上有効と考えられています。

親族外

従業員・外部招聘のメリット・デメリット

メリット

  • 会社の存続が可能
  • 事業・会社風土の理解度が高い
  • 後継者に社内知名度があり浸透が早い(外部招聘を除く)
  • 事業の抜本的見直しの好機(特に外部招聘)
  • 従業員等は、一般的に親族内承継よりも
  • 低い株価で株を購入できる

デメリット

  • 現事業が衰退基調の場合は、抜本的な解決策とはならない。
  • 後継者が借入金に対して、「保証」できるかがハードルとなる。
  • 現経営者が保証しなければならないケースが多い。
  • 後継者の株式買取資力が一般的に低い
  • 現経営者が獲得できる株売却資金が、親族内承継と比べ一般的に低い